【粥見井尻遺跡について】
粥見井尻遺跡は、櫛田川が大きく蛇行し、平坦な河岸段丘が広がる松阪市飯南町粥見地区にあります。
平成8年(1996)、国道368号線のバイパス設置工事に伴い三重県教育委員会により発掘調査が行われました。その結果、縄文時代草創期(そうそうき)(約13,000~9,500年前)の竪穴住居(たてあなじゅうきょ)跡4基と、日本最古級の土偶(どぐう)が発見されました。この外に、矢柄研磨器(やがらけんまき)・隆線文土器(りゅうせんもんどき)など、縄文草創期を特徴づける遺物や、土器片・石鏃(せきぞく)などが多数出土しました。そこで、遺跡を保存するため、道路建設は土盛り方式から遺跡の部分のみをまたぐ高架方式に変更されました。
現在、遺跡1,700平方メートルは竪穴住居も復元されて高架下の史跡公園として公開されています。
【粥見井尻遺跡公園について】
粥見井尻遺跡公園内で復元された竪穴式住居や土偶(レプリカ)を見ることができます!
日本最古級の土偶は、「三重県 埋蔵文化財センター(三重県多気郡明和町竹川503)」で保管されています。