沈下橋は、大雨が降り増水すると水没してしまうことから、この地域では「しずみばし」と呼ばれています。
建設費用が安く抑えられるため、交通量の少ないところでは生活道路として作られてきました。
また、沈下橋には欄干(らんかん)がありませんが、これは増水時に橋が水没した際、欄干に流木や土砂などが引っかかって橋を破壊したり、川をせき止めて洪水を引き起こさないようにするためです。
現在はほとんど作られることのなくなった沈下橋ですが、香肌峡には8つの沈下橋が残っています。
現在では、大きな橋が建設され、本来の機能を失いつつありますが、先人が築き上げた懐かしい風景として、後世に残していきたいものです。
※沈下橋には欄干(らんかん)が無い上に、川の流れが速くなっている危険な箇所があります。また周辺には駐車するスペースの無いところもありますので、迷惑のかからないよう十分注意してください。
※下記の詳細に8箇所の沈下橋の位置図があります。